聴診器の社会史

視覚と近代―観察空間の形成と変容の編著者、山中浩司氏の新刊。

医療技術と器具の社会史‐聴診器と顕微鏡をめぐる文化 (阪大リーブル016)

医療技術と器具の社会史‐聴診器と顕微鏡をめぐる文化 (阪大リーブル016)

氏が聴診器・間接聴診法を研究対象としていることを、本書で初めて知る。私も数年前の学会で扱った電気聴診器の興隆と衰退について、より広範な史料を参照しつつ、また現代の状況との繋がりもおさえて論じられており、関心の所在は異なるもののたいへん勉強になる(日本での事例はフォローしてませんでした)。